【相続】相続手続きに必要な書類、どれが何のため?

相続手続きでは、多くの公的書類が必要になります。
中でも「戸籍謄本」「除籍謄本」「改製原戸籍」「住民票」「戸籍の附票」は、ほとんどのケースで登場します。
相続が発生したときには、どんな相続であれ、戸籍や住民票などを正しくそろえることが第一歩です。
一つでも欠けていたり、不備があったりすると、窓口で受け取ってくれないのです。

「戸籍謄本」や「住民票」くらいなら、耳にしたり、取得・利用したことがあるかもしれません。
しかし、普通に生活する中では、全く聞いたことの無い書類もあると思います。
それぞれの違い・どこで取れるか・どんなときに必要か…、ややこしいですよね。

ここでは、相続手続きに欠かせない代表的な書類について解説してみたいと思います。

書類ごとの簡単な比較一覧表

表で比較してみると

書類名取得場所手数料(1通)どんな内容か相続での使い道
戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)本籍地の市区町村役場450円現在の戸籍。配偶者や子などの情報が載っている。相続人の確定に必須。
②除籍謄本本籍地の市区町村役場750円全員が戸籍から除かれた後の記録。出生から死亡までの戸籍収集に必要。
③改製原戸籍謄本本籍地の市区町村役場750円古い形式の戸籍。手書き式のものも。高齢の方の相続では必須になるケースが多い。
④住民票(の写し)住民登録地の市区町村役場300円程度住所や世帯の情報。現住所がわかる。被相続人の最後の住所確認、登記や税務で使用。
⑤戸籍の附票本籍地の市区町村役場300円程度本籍地と結びついた住所の履歴。不動産登記や金融機関での本人確認に使用。

※取得手数料は、市区町村や取得方法によって異なる場合があります。


書類ごとの説明

①戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)

現在有効な戸籍で、本人・配偶者・子などの家族全員の情報(氏名・生年月日・続柄など)が記載されています。

ちなみに、よく「戸籍謄本」という言い方をしますが、「謄本」というのは原本の【全部の】写しのことです。
役所にその市町村の住民全員の戸籍の大きなファイルがドーンと備えられていて、必要に応じてその人のページをコピーして交付する感じでしょうか。
なので、原本が渡されることはなく、写し=「謄本」を交付されます。一部のコピーだと、「抄本」になります。

  • 取得場所:本籍地の市区町村役場窓口。郵送請求も可。自治体によってコンビニでも取得可能。
  • 使う場面:相続人の確定・証明に必要。各手続きで提出する。
  • 注意点:抄本(個人事項証明書)ではなく「謄本」を取得すること

②除籍謄本

ここでの「除籍」には、意味が二つあります。
結婚・離婚・転籍・死亡などによって、戸籍が移ったり新設され、元の戸籍から除かれること。
もしくは、戸籍に載っていた全員がいなくなった「過去の戸籍」という意味もあります。

相続手続きでは、この除籍謄本をたどって、被相続人(亡くなった方)の出生~死亡までの履歴がわかるように、集めていきます。亡くなった兄弟や前妻との子がいないかなど、過去の相続関係者も調べていきます。
「出生~死亡までの履歴」といっても、結婚や離婚、転籍等によって戸籍1枚で収まることはありませんので、何通も請求していきます。多い方だと、10通近くになることもあるようです。

  • 取得場所:本籍地の市区町村役所。郵送請求も可。オンラインで取れる自治体も。
  • 使う場面:出生から死亡までのつながり確認に必要。各手続きで提出する。
  • 注意点:転籍があると複数の市町村に請求が必要。古いものは手書きで読みにくい。

③改製原戸籍謄本

改製原戸籍(かいせいげんこせき)とは、戸籍制度の法改正により形式が変わる前の、「旧様式」の戸籍です。原戸籍は、主に2回バージョンアップしています。昭和32年の改製と、平成6年の改製です。(他に戦前に4回)
昭和32年改製では、戦後の民法改正と戸籍法改正により、戦前の戸主を中心とした戸籍から、夫婦とその未婚の子どもを単位とした戸籍に変わりました。
平成6年改製では、和紙に記載し保管していた戸籍をコンピュータ処理化するために改製しています。

ちなみに、「現戸籍」と間違えないように、「げんこせき」と読まないで「はらこせき」と専門家はよく読みます。

相続手続きでは、これも収集します。除籍謄本と同じような扱いです。
戸籍を改製する時に一部の情報が引き継がれなかったので、例えば、改製前に除籍された人や兄弟姉妹や非嫡出子などの情報がないか、を確認するために集めます。

ただ、昔の戸籍は縦書きなのに加え、役所の人の手書きで(字が達筆すぎたり癖字だったり変体仮名で書かれていたりで)読みにくいことが結構多いです。
さらに、原本のスキャンの具合なのか何なのか、汚れやシミのようになっていたり、斜線がたくさん引いてあったりで、結局読みにくいです!(実体験)
それでも、大昔に離婚していた、別の子どもがいた、養子に出ていた等の事情も、漏れなく調査しないといけないのです。
あと、引き継がれなかったことを列挙すると下記の通りです。

  • 被相続人が、大正・昭和初期生まれで、出生記録が原戸籍にしか載っていない可能性
  • 改製前になされた「認知」
  • 改製前になされた「養子縁組」
  • 改製前になされた「離婚」

  • 取得場所:本籍地の役所
  • 使う場面:昔の婚姻・子どもの記録を確認する場合など
  • 注意点:手書き・縦書きで判読が難しいことが多い

④住民票(の写し)

現在の住所・世帯構成が記載される、よく使われる身分証明書です。
亡くなった方の場合は「住民票の除票」になります。

  • 取得場所:住民登録地の市区町村役場
  • 使う場面:被相続人の最終住所確認・登記など
  • 注意点:マイナンバーの記載は不要な場合もあるため要確認

⑤戸籍の附票(の写し)

本籍と結びついた過去の住所の履歴を示す書類です。

相続では、相続人の住所地がわからない時に取得することがあります。
例えば、音信不通状態の兄弟や甥姪が相続人である場合、連絡を取るために手紙を送るときに役立ちます。
ただ、手紙を送っても住所登録の場所と別の所にいたり、郵便がきても無視したり確認できないような場合もありますので、うまくいかない場合もあります。

また、住民票で登記簿や車検証上の住所に住んでいた事が証明できない場合、戸籍の附票が必要となることがあります。住所の履歴(変更の記録)なので、登記簿の住所から亡くなるときの住所まで証明する時に使います。

  • 取得場所:本籍地の市区町村役場
  • 使う場面:相続登記などで住所の裏付けが必要な場合、音信不通者への連絡をするとき
  • 注意点:古い附票は保存期間を過ぎていることも

まとめ

  • 戸籍関係の書類は、相続人確定のために重要。
  • 被相続人の本籍地や住民登録の履歴によって、取得先が異なる。
  • 書類の種類によって内容や記録範囲も異なるので注意。
  • 必要な書類は何十枚になることもあり、時間がかかるため、早めの準備を。
  • 一枚でも欠けていると、受付できず、ストップしてしまう。

「これ、どこまで集めればいいの?」、「昔の戸籍が読めない」…
そんなときは、行政書士にお気軽にご相談ください。


よくあるご相談

  • 「出生から死亡までの戸籍って、どうやって集めるの?」
  • 「本籍が遠方にあるけど、郵送で取れるの?」
  • 「父が再婚で、前妻との子がいるらしい…どう確認する?」

書類集めは時間も手間もかかります。
また、相続に必要な戸籍は「取り寄せるだけ」ではなく、正確に読み解き、誰が相続人かを確定するための物です。
もしも、ご自身で揃えるのが難しい場合、お気軽に行政書士にご相談ください。


当事務所のサポート内容

「戸籍って、どこまで集めればいいの?」、「この書類、本当に合ってるのかな…?」
そんな不安をひとつずつ解消できるよう、タイヨウ行政書士事務所では、丁寧なサポートをご用意しています。

  • 戸籍・住民票の取り寄せ代行
    本籍地が遠方だったり、複数の市町村にまたがる場合もご安心ください。必要な書類を丁寧に調査し、正確に取得いたします。
  • 相続人調査と家系図(相続関係説明図)の作成
    「前妻とのお子さんがいたかも…」「養子縁組していた記憶が…」といったケースも含め、相続人を正しく把握し、わかりやすく整理します。
  • 金融機関や法務局向けの提出書類の整備
    預貯金の解約、土地や建物の名義変更(相続登記)など、相続に必要な各種書類の作成・確認も丁寧にお手伝いします。

相続の手続きは、「いつかやろう」ではなく、戸籍を集め始めたその瞬間から始まっています。
でも、ご安心ください。専門知識がなくても、相続の経験がなくても大丈夫です。

「何から始めたらいいかわからない」、「自分で集めたが、途中で行き詰ってしまった」…どうぞお気軽にご相談ください。
あなたとご家族が、スムーズに・穏やかに相続を進められるようにサポートします。

まずはお電話やメールでご相談ください。ご相談は初回無料です。

①お電話でお問合せ(平日 10~18時対応)

℡090-1228-2925

※つながらない時は時間をおいてお電話いただくか、メール(taiyou.sugimoto@gmail.com)でご連絡ください。
折り返しご連絡いたします。

②メール 
taiyou.sugimoto@gmail.com へご連絡ください。

③LINEからお問合せ(営業時間外の返信は翌営業日になります)

友だち追加

④問合せフォームからのお問合せ

    タイトルとURLをコピーしました