【相続】親が亡きあと、兄弟が揉める理由とは?防ぐためにできる生前準備

「兄弟仲が悪いから心配で……」

80才のAさんは、5年前にパートナーを亡くされていますが、3人の子どもがいます。
将来の相続に対して、こんなお悩みをお持ちでした。

「長男は口が達者で、同居している長女は気が強くて、会うたびにけんかしている。たいがい私が仲裁している。次女はおとなしい子だけど遠くに住んでいるし…。
わたしがいなくなったら、相続で揉めるんじゃないか…」

実際、相続トラブルの多くは「親が元気なうちに準備をしていなかった」ことが原因です。

ここでは、子どもたちのトラブルを未然に防ぐために親ができる準備を、ご紹介します。

兄弟姉妹の間でよくある相続トラブル10選

お父さんお母さんが亡くなり、「相続人が兄弟姉妹のとき」によくあるトラブルを挙げてみます。

  1. 遺言書がないため話し合いがまとまらない
    「どう分けるか」がゼロからの議論になると、意見の食い違いが起こりがちです。
    関係性の良し悪しや、それぞれの生活や事情もありますので、意見がまとまりにくくなります。
  2. 実家をめぐる争い
    実家の相続か、売却するかで対立が起きます。
    不動産以外の財産があまりない場合、不動産を相続する人とその他の人で意見が対立することも。
  3. 「生前に援助してもらっていた」という不満
    学費や住宅購入の支援などで差があると、平等ではないと感じる人もいます。
  4. 介護をしていた人の不満
    「自分ばかり大変だったのに、遺産は平等なんて納得いかない」という感情のもつれも。
  5. 話し合いに応じない相続人がいる
    連絡が取れない、かたくなで話が通じない人がいると協議が進みません。
  6. 相続人の配偶者や子どもが口を出してくる
    本人が納得していても、義理の家族が出てくると、話がこじれることがあります。
  7. 遺言書があっても内容に納得できないこともあるにはある
    「自分だけ少ない」、「なぜあの人は多いのか?」と争いの火種になることも。
  8. 特定の相続人が財産を隠している(と疑うことも)
    通帳や印鑑を持ち出して勝手に手続きしてしまうケースも。
    また、もともと仲が悪い場合は「あいつ、財産隠ししていないか」と疑心暗鬼になることも
  9. 相続人が多すぎる場合
    再婚や前妻の子などがいる場合、当事者が増えることで複雑化します。
  10. 話しがまとまらずに放置し、トラブルが長期化
    時間がたつほど感情もこじれ、話し合いが難しくなります。

トラブルを防ぐために、被相続人ができる準備

トラブルを未然に防ぐには、「元気なうちにできること」をしっかり準備しておくことが大切です。

  • 遺言書を作成する
    「誰に何を相続させるか」を明確にしておくことが基本です。自筆証書遺言よりも、公正証書遺言がおすすめです。付言で、「なぜこの分け方にしたか」などを書いておくとよいでしょう。
  • 財産の一覧をまとめておく
    預貯金・不動産・株・生命保険など、何があるかを整理・記録しておくと手続きがスムーズです。
    口座やクレジットカードが多い場合、使わないものは整理しておきましょう。
    エンディングノートの利用もいいと思います。
  • 生前贈与や名義変更を活用する
    将来の分け方を想定して、生前に整理しておくのもひとつの方法です。
  • 家族に気持ちを伝えておく
    「仲良くしてほしい」、「実家は誰に相続させたい」など、意思を伝えておくことも大切です。

行政書士に依頼するメリットとサービス

相続のプロである行政書士にご相談いただくと、次のようなメリットがあります。

  • 中立的な立場でサポートできる
    子ども同士では言いづらいことも、第三者のプロなら調整しやすくなります。
  • 遺言書作成・財産目録の作成をサポート
    内容が無効にならないよう、正確な文書を作成します。
  • 相続発生後の手続きもトータルサポート
    戸籍取得や名義変更など、煩雑な実務も代行可能です。

まとめ:「早めの準備」が、家族を守るいちばんの方法

相続の準備は、「今はまだ元気だから」「まだ先のことだから」と後回しにされがちです。
でも、ご家族の関係性を守るためには、「元気なうちに」動き出すことが大切です。

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